モデラーの海軍基礎108 水雷戦隊95

水雷戦隊の終戦

戦艦大和が沈み
日本連合艦隊は実質壊滅状態で
この頃の日本海軍は
艦隊を持たない海軍になってしまいました
実際には
まだ
空母葛城 天城 隼鷹
戦艦 長門 伊勢 日向 榛名
等多数の戦闘可能な艦船は有りましたが
乗員の不足 燃料の不足 運用資材の不足等で
100%の力を発揮出来る主力艦は有りませんでした
その上
B29による重要航路や港への機雷投下により
大型艦は港を出るのが困難になり
港の中で航空攻撃を受け沈没していきました
戦艦大和護衛から生還した
駆逐艦 初霜も触雷して沈没しています
また
駆逐艦冬月も触雷して航行不能になっています
このように
行動の自由を奪われた状態で終戦を迎える事になりました
太平戦争が始まった時
日本海軍には93隻の駆逐艦が有りましたが
その中で生き残ったのは
駆逐艦 雪風 響のみになりました
後は
新型の秋月型と松型になります
終戦にはなりましたが
これで駆逐艦の任務が終わった訳では有りません
生き残った駆逐艦には
復員船と言う任務が残っていたのです
こうして
太平洋各地に残っていた日本人を日本へ帰した後
各駆逐艦は賠償艦となったり解体されたりしました
ちなみに
戦艦大和護衛に就いていた
駆逐艦 冬月 涼月は
損傷していた為に賠償艦とはならずに
その船体は
福岡県北九州市若松区若松港の防波堤として使用されました
現在では埋め立てられていますので
船体を見る事は出来ませんが
看板が有り
その船体の上には行けるようです
今では
軍艦防波堤と呼ばれていてGoogleマップでも検索出来ます
私も
福岡県民ですので一度は行こうと思います

水雷戦隊 完

次回から
新シリーズ 日本陸軍戦闘機がスタートします
以降も
よろしくお願いします



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モデラーの海軍基礎知識107 水雷戦隊94

戦艦大和護衛17

駆逐艦涼月は
夜間低速で後進していた為に
駆逐艦冬月に発見されず追い越されてしまい
単艦帰投の途についていました
途中敵潜水艦から雷撃されましたが
命中しませんでした
1945年4月8日
夜が明けると駆逐艦涼月を捜索していた
駆逐艦冬月は
各隊に駆逐艦涼月の掩護を要請しました
要請を受けた指宿航空の航空機が
9時30分頃佐多岬遠方を北上中の駆逐艦涼月を発見しました
駆逐艦涼月が
酷く損傷した船体で後進佐世保港を目指していると
一隻の漁船が近づいて来て
我貴艦の側方を援護する
と手旗信号をうけ
駆逐艦涼月 一同は苦笑したとの事です
しかし
佐世保港では昼を過ぎても
駆逐艦涼月が帰投しないので
途中で沈んだのではないかと思っていました
そのような中
14時30分頃
佐世保港に突然サイレンの音が鳴り響きました
駆逐艦涼月が損傷しながらも
後進で佐世保港へ辿り着いたのです
それを歓迎するサイレンの音でした
しかし
難関はまだ残っていました
駆逐艦涼月をドックに入れるには
一度後進から前進に切り替えて入渠する必要が有ったのです
涼月を転回させ入渠させようとし時
やはり浸水が進み
危険な状態でしたのでタグボートを付け
何とかドックに入れる事ができました
しかし浸水が酷く
駆逐艦涼月ドックの排水完了前に鎮座してしまいました
本当にギリギリのタイミングだったそうです
これで
帰投出来た駆逐艦は冬月 雪風 初霜に加え涼月となりました
帰投後
艦内を調べると
大破した艦首部の前部弾薬庫は
庫内の内側より防水処理がされており
浸水を防ぎギリギリのラインで艦の浮力を保っていました
しかし
それは
自身が脱出できない事を知りながら
弾薬庫の内側から3名の乗員により防水処理が施されていました
その3名は
佐世保港に帰投時には
酸欠で亡くなっていたそうです
これで
戦艦大和護衛の任務は全て終了しました

次回 最終回
水雷戦隊の終戦


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モデラーの海軍基礎知識106 水雷戦隊93

戦艦大和護衛16

駆逐艦涼月は4月7日の米艦載の空襲により
艦首右舷二番砲塔付近に被弾
大穴を開けられ浸水
艦首が沈み
甲板が一段低くなる艦橋後方では
海面まで数十センチしかなかったそうです
涼月は
ジャイロコンパスを破壊され
海図も消失してしまい
航海が困難になり戦闘不能になっていました
ですので涼月は
戦艦大和沈没後の14時30分頃から
単艦帰投に入りました
しかし
涼月はこのような状況でしたので
前進すると潜水艦の様に艦首から海に潜ってしまいます
そこで
ゆっくりと後進で進む事になりました
単艦帰投に入ったその時
たまたま近くを通った
駆逐艦初霜に手旗信号で佐世保港の方角を教えてもらい
駆逐艦涼月は佐世保港を目指しました
駆逐艦涼月は
現状確認の為駆逐艦初霜に
突入作戦は続行中かと信号を送りましたが
返信は不明との事で
駆逐艦冬月に対して
航行可能な事を連絡しています
そこで
駆逐艦初霜の水雷戦隊司令部は
(軽巡矢矧の水雷戦隊司令部は初霜に救助されました)
駆逐艦冬月に
駆逐艦涼月を護衛し至急佐世保に回航せよ
状況によっては涼月を処分して差し支えなし
と指示しています
駆逐艦冬月は
日没後から夜中にかけ甑島の辺りまで
駆逐艦涼月を探索しましたが
見つける事は出来ませんでした
よって先に帰投したのだろうと判断されました
しかし
翌日
駆逐艦冬月 初霜 雪風が佐世保に帰投しても
駆逐艦冬月は
佐世保にはいませんでした

次回
戦艦大和護衛 17






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モデラーの海軍基礎知識105 水雷戦隊92

戦艦大和護衛15

戦艦大和が沈み
連合艦隊司令部より帰投命令がでましたので
この戦いは
これと言った戦果も無く終了しました
残った駆逐艦 冬月 雪風 初霜は
漂流中の戦艦大和他沈没艦の乗員を救助し
佐世保港へ帰路をとりました
しかし
佐世保港に帰るまでに
まだ
一仕事有りました
それは
損傷し航行不能になった艦を探索する事でした
この時点で
はぐれてしまったが
沈没確認していない艦は
駆逐艦 霞 磯風 涼月 でした
まず
駆逐艦冬月が
航行不能の駆逐艦霞の救助に向かい
霞に冬月を接舷し乗員を救助後に魚雷で処分しています
駆逐艦雪風は磯風を曳航しょうとしていましたが
敵潜水艦の攻撃の可能性があるとして
磯風の乗員を救助後に処分するように
司令部より発令が有りましたので
駆逐艦を自沈処分しています
こうして
任務を終えた駆逐艦 冬月 雪風 初霜は
翌日
4月8日午前に佐世保港へ帰投し
作戦を終了しました
しかし
艦首を損傷して脱落した駆逐艦涼月を
見た者が誰もいず
駆逐艦涼月が安否不明で行方不明になっていました

次回
戦艦大和護衛16

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モデラーの海軍基礎知識104 水雷戦隊91

戦艦大和護衛14

1945年4月7日 午後2時30分頃
世界最大の戦艦大和は沈没しました
しかし
残された水雷戦隊には
2つの選択肢が有りました
1つは
戦闘可能な駆逐艦 冬月 雪風 初霜 の三隻で沖縄を目指す
もう一つは
戦艦大和他漂流中の乗員を救助し帰投する
この二択でした
残された駆逐艦三隻の中では
駆逐艦冬月が最高位になりましたので
以後の決定権は駆逐艦冬月にありました
そこで
駆逐艦雪風は
駆逐艦冬月に対して
すぐに沖縄に向かうように進言しました
それに対して
駆逐艦冬月は
生存者を救出し再起すると返信しました
それでも駆逐艦雪風は
すぐに沖縄へ向かうべきだと進言しました
それに対し
駆逐艦冬月は駆逐艦雪風に対して
すぐに乗員を救助するようにと
信号で叱りつけたそうです
駆逐艦雪風は
雪風一隻になっても沖縄に行くつもりだったとの事で
ここで
漂流中の乗員を救助して沖縄へ向かうと
雪風は帰還の可能性が無いので
艦と運命を共にしてしまう
漂流中の乗員の救助は
他の部隊に任せるべきだと判断したそうです
しかし
ここで
連合艦隊司令部より
艦隊は作戦中止し漂流中の乗員を救出し
佐世保港へ帰還するように
命令が下りました
こうなっては
駆逐艦雪風も命令に従うしか有りませんでした
こうして
日本海軍最後の艦隊は作戦を終了しました

次回
戦艦大和護衛15


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